第23回摂食嚥下リハビリテーション学会に出展します。

2017年9月15、16日開催の「第23回摂食嚥下リハビリテーション学会(幕張メッセ)」にてスコープキューブSC2018を参考展示いたします。

今回はエアスコープを始め、新開発のスコープキューブSC2018(参考展示)、音声ビジュアル表示システム スピーチ・ウェーブを展示します。

本学会に参加の先生は、是非、当社ブースにお立ち寄りください。

【USER VOICE】猪原 健先生(医療法人社団 敬崇会 猪原歯科・リハビリテーション科)

内視鏡とiPadが完全にワイヤレスなので、狭いテーブルやベッドサイドでも検査が可能に!

2017年1月31日
猪原先生

猪原 健先生(医療法人社団 敬崇会 猪原歯科・リハビリテーション科)

プロフィール:
2005年:東京医科歯科大学 歯学部 卒業
2009年:東京医科歯科大学大学院 顎顔面補綴学分野 修了
2010年:日本大学歯学部 摂食機能療法学講座 非常勤医員
2010-2011年:カナダ・アルバータ州立大学 リハビリテーション学部 言語聴覚療法学科 Visiting Professor
現在、九州歯科大学 口腔保健学科 非常勤講師、東京医療保健大学 医療情報学科 非常勤講師

1.ご施設の特徴を教えてください。

ごく一般的な歯科医院ですが、20年ほど前より歯科訪問診療を行っております。

特に長年にわたって、精神科病院に入院中の患者さんに対して、病棟と通院で歯科医療を提供してきました。

一昨年より、病棟での口腔ケアと摂食・嚥下リハの取り組みを強化し、嚥下内視鏡を使用した嚥下機能の評価を行っております。

また、それ以外の病院やクリニック、施設、在宅などでも、歯科訪問診療の形でお伺いさせていただき、歯科治療と摂食・嚥下リハビリテーション を行っております。

2.エアスコープをどのような場面でお使いですか?

ベッドサイドやデイルーム、ご自宅などでの、実際の食事場面での嚥下機能検査に使用しています。

嚥下内視鏡の利点は、実際の食事場面での評価が可能なことですが、特にエアスコープの導入によって、内視鏡とiPadが完全にワイヤレスにな り、狭いご自宅のダイニングテーブルや、ベッドサイドでも検査が可能となっています。

3.エアスコープの利点は?

LED光源と合わせて使うことによって、内視鏡が完全にワイヤレスになること。そしてさらに重要なことは、モニターであるiPadもワイヤレスであることです。

以前は、モニターの場所設定に苦労していましたが、今はどこにでも置いておけるiPadなので、本当に助かっています。そしてすぐに再生して 患者さんとご家族、スタッフに説明できるので、お互いの信頼関係を構築することができています。

自院で使用する内視鏡のシステムとしては、エアスコープが初めてのものになりますが、研修中の日本大学では、CCDカメラのシステムを組み、患者宅やベッドサイドのテレビをモニターとして使用させていただいたり、何かと苦労していました。

留学中のカナダでは、いつも重たいカートを押していました。カナダでエアスコープの話をしたときには、同僚が驚愕していました。

4.エアスコープならではの工夫はありますか?

当たり前の話ですが、予備の電池を常に用意しておくこと。

そしてiPadの充電も忘れないようにしておくことです。特にiPadは電池交換ができないので、注意が必要です

5.保険収載はどうされていますか?

嚥下内視鏡検査の600点と、摂食機能療法の185点を算定しています。

当院は在宅療養支援歯科診療所ですので、その他に下記を算定しています。
歯科訪問診療料 830点/380点
在宅患者等急性歯科疾患対応加算 232点/90点
歯科疾患在宅療養管理料 140点
口腔機能管理加算 +50点
訪問歯科衛生指導料 360点

さらに、患者さんが介護保険の要介護認定を受けている場合は、下記を算定します。
居宅療養管理指導 500単位
歯科衛生士等居宅療養管理指導 350単位
(この場合、医療保険・介護保険の給付調整があり、訪問歯科衛生指導料の算定なし)

【USER VOICE】水野 英彰先生(目白第二病院外科部長 副院長)

エアスコープの「見える安心感」はもう手放せません。ようやく在宅での胃瘻交換が現実的に。

2017年1月31日
水野先生

水野 英彰先生(目白第二病院外科部長 副院長)

プロフィール:
平成10年3月  杏林大学医学部卒業
平成10年4月  杏林大学第一外科入局
平成12年4月  河北総合病院勤務
平成15年4月  杏林大学第一外科 助手
平成18年4月  悦伝会目白第二病院勤務

1.ご施設の特徴を教えてください。

私は救急病院で勤務していますが、週一回、往診医療を行っています。

往診先の施設の特徴としては有料老人ホームでありながら介護度が非常に高い患者様が入居者として多く、特に胃瘻による経腸栄養施行の入居者様が20%程度と割合が高いのが特徴です。

週1回の往診に平均3〜4人の胃瘻交換を行っています。

2.エアスコープをどのような場面でお使いですか?

在宅(入居)経腸栄養患者に対して、病院に行かずにその場で胃瘻交換する際にPEGスコープと併用してエアスコープを使用しています。

胃瘻交換は現状、病院で行うケースが多いと思いますが、患者やご家族からは、在宅での交換を望む声が大きく、如何に実現すべきかを考えてきました。

その様な時にエアスコープを知りました。

3.エアスコープの利点は?

ベットサイドでリアルタイムに内視鏡画像を供覧でき、さらに画像を記録することができるのが利点と考えます。

エアスコープを使う前は、 P EGスコープにて覗きながら記録無しに交換確認をしていましたが、エアスコープの登場で、在宅でも電子スコープと同じ感覚で使えるようになりました。

4.エアスコープならではの工夫はありますか?

PEGスコープのレンズ面に胃内容液が付着すると画像が見えにくくなるので、送気システムを使用してなるべくレンズに内容液が付着しないように心掛けています。

5.保険収載はどうされていますか?

胃瘻交換手技点数+胃十二指腸内視鏡手技点数+医療材料費にて収載しています。

【USER VOICE】福村 直毅先生(健和会病院 総合リハビリセンター長、病棟医長)

往診時の機材が20kgから1kg以下に。機動力の高さは別格です。

2017年1月31日
福村先生

福村 直毅先生健和会病院 総合リハビリセンター長、病棟医長

プロフィール:
平成10年 山形大学医学部卒 山形大学脳神経外科入局
平成13年~ リハビリテーション科
平成15年 聖隷三方原病院、秋田県立リハビリテーション精神医療センターで研修
平成16年~ 山形県の協立リハビリテーション病院(現鶴岡協立リハビリテーション 病院)
リハビリテーション科長
平成27年〜 健和会病院 総合リハビリセンター長

1.ご施設の特徴を教えてください。

当院は、山形県の鶴岡にあるリハビリテーションの専門病院です。

2.エアスコープをどのような場面でお使いですか?

病棟、外来、近隣病院や施設への支援で嚥下内視鏡検査を実施しています。

3.エアスコープの利点は?

なんと言っても、準備のスピードが速いことが挙げられます。 準備のスピードが速いことは、 多数の患者に対応するために必須の条件です。

また、ケーブルがないので操作性も良好です。

そして検査中の画像を複数のiPadで供覧できるのでご本人、ご家族や施設職員に同時に指導できることもメリットです。さらに検査直後に画像を提示でき、問題のある場面をすぐに提示できて納得いただくまで指導できることが良いですね。

ちなみにエアスコープを使う前は 工業用のCCDと医療用の光源装置、市販のビデオカメラを組み合わせて使っていましたので、運搬や準備だけでも一苦労でした。

4.エアスコープならではの工夫はありますか?

旧型のエアスコープではホワイトバランスのとり方に注意が必要でしたが、第二世代ではホワイトバランスの調整が不要となりました。

一度エアスコープを落としたことがあります。それからはストラップで首から提げて使うようにしています。

当院では年間数百件と件数が多いので、気がつくとメモリに空きがなくなっていることがあります。2台以上のiPadを用意しておいて、バックアップ忘れに対応しています。

5.保険収載はどうされていますか?

当院では、嚥下内視鏡の600点と、入院患者では摂食機能療法の185点を算定しています。

【USER VOICE】金沢 英哲先生(浜松市リハビリテーション病院 医師)

iPad1台で録画システムの構築ができるのがとても便利です。

2016年12月8日
金沢先生

金沢 英哲先生(浜松市リハビリテーション病院 医師)
プロフィール:

平成14年  獨協医科大学医学部卒業
平成14年  自治医科大学医学部耳鼻咽喉科学教室入局
平成14年 自治医科大学附属病院耳鼻咽喉科ジュニアレジデント
平成15年  同集中治療部ジュニアレジデント
平成15年  同麻酔科ジュニアレジデント
平成16年  聖隷三方原病院リハビリテーション科
平成16年  自治医科大学付属病院耳鼻咽喉科ジュニアレジデント
平成19年  一色クリニック京都ボイスサージセンター
平成20年  小山市民病院耳鼻咽喉科
平成20年  同NST委員長
平成22年  金沢耳鼻咽喉科医院
平成22年  福島寿光会病院耳鼻咽喉科
平成22年  大原綜合病院耳鼻咽喉科
平成22年  自治医科大学医学部耳鼻咽喉科学教室非常勤医員
平成23年  浜松市リハビリテーション病院リハビリテーション科
平成23年  同えんげと声のセンター 副センター長

1.ご施設の特徴を教えてください。

当院は地域のリハビリテーション医療を担っており、私は元々耳鼻咽喉科医ですが、ここではリハビリテーション科医として勤務しています。リハビリの装具を作ったり、患者さんの退院前の環境調整を行ったりといったリハビリ全般に携わっています。なかでも、当院の特色の一つである「えんげと声のセンター」では、専門外来診療、嚥下・音声障害のリハビリから手術治療までを専門的に行っています。

2.どうしてリハビリテーションに携わるようになったのですか?

学生時代からリハビリテーション、当時は特に神経系機能障害に最も関心があり、進路には脳神経外科、神経内科、整形外科も考えていました。そのうちに脳神経外科、神経内科、耳鼻咽喉科の3つに絞られ、最終的に機能障害の中でも耳から鼻、喉と幅広く取り組める耳鼻咽喉科医の道を選びました。
リハビリテーションには学生の頃から関心を持っていましたが、後から手術を覚えるのは難しいのではないか、とも考えたのです。結果的に今、その考えが役に立っていますので、当時の選択は間違っていなかったと思っています。

3. 栃木県で研修医、福島県で勤務されていたこともあるようですが、施設や地域によって違いはありますか?

 福島へは手術と慢性期医療を学びに行っていました。在宅医療にも携わりました。この病院では誤嚥防止手術を多く行っていました。というのも、当時その医療園ではリハビリをする環境が十分整っておらず、まずはリハビリをやってみてから手術、という考えはなかなかできませんでした。患者さんのニーズのうちのいくつかは、リハビリができなくても患者さんが食べて生きていくために手術を行う必要がありました。嚥下の手術は、リハビリ環境の有無など地域によって手術適応が変わるものもあります。当院にはリハビリのスタッフが多くいますので、手術が必要かもしれない患者さんでも、リハビリで良くなるかもしれないから、まずはリハビリをやってみようという判断できる時間と環境が作れる場合があります。何事も患者さんニーズを中心として、医学的根拠に基づいた最良の手段を柔軟に実行することが大切だと感じています。

当院はもともと回復期を中心としたリハビリテーション病院でしたが、2011年に私が赴任した以降、慢性期の患者さんも積極的に受け入れて治療に取り組む流れができました。それが当院の影なるポイントです。慢性期医療に携わっていた経験から、諦められていた慢性期の患者さんもリハビリをすれば良くなる可能性があると思っています。

4.先生の取り組む治療の中で、エアスコープはお役に立てていますか?

エアスコープは主に入院患者さんのベッドサイドで嚥下内視鏡検査に使用しています。iPadは2台用意して、1台は自分が検査するために見やすい位置に置き、もう1台はスタッフや患者さんが見やすい位置に置いてもらいます。患者さんに見せながら、“まだ喉に残っているからごっくんしてください”というように指導することができます。また、iPadで録画から再生までできるので、患者さんへの説明やチームのカンファレンスにも活用しています。iPhoneにもアプリを入れて、手っ取り早く動画を編集して使いたい時にとても便利です。

5. もっとこうだったら…と感じるところはありますか?

 嚥下内視鏡検査だったら問題ないですが、強いて挙げるとすれば、音声と映像のズレと画質ですね。エアスコープでの音声障害の評価としては、明らかな声帯麻痺の有無などの判断にとどめて、詳しくは別途検査しなければならないと思います。画質に関しては、論文への掲載や学会発表に使用する時に、もう少しクリアだといいかなと思います。
あと、ベッドサイドを回っている最中に接続が切れることがないように、電池の残量表示が目安でも分かるといいですね。

6. ご施設では教育にも力を入れていると思いますが、先生の使命について教えてください。

 今、耳鼻咽喉科の先生が研修に来ていますが、当院では耳鼻咽喉科医ではなく、リハ医として働いてもらいます。リハビリの環境の中で嚥下障害の患者さんを捉える。つまり、嚥下障害はあくまで障害の一部分で、その人の障害すべてを診ながら嚥下障害に対してもしっかりと対応していきます。手術だけではなく、手術前後のリハビリテーションにも携わることで、リハビリで回復できるか、本当に手術が必要なのか、手術するならどういう工夫が必要かなどを具体的に学ぶことができます。特に重度の嚥下障害患者さんは手術して終わりではなく、手術によってやっとリハビリできる環境が整ったにすぎません。患者さんにはそこからリハビリに励んでもらい、手術した効果をリハビリによって最大限に引き出すことが重要です。

私の場合、基本的に患者さんを断ることがありません。ほかの病院では、全身状態が悪すぎる、高齢すぎるといった理由で手術ができない患者さんも、全身麻酔だとハードルが高くなりますが、局所麻酔だったら行うことができます。医師はそのために対応できる技術を備えておく必要があります。
今、当院に研修に来ている先生には、手術の時は基本的に一人でやってもらって、問題でも生じない限り私は黙って見ています。ひとりで行う手術にはすべての結果責任という重圧がありますが、自分を極限まで高め成長するきっかけにもなります。
私は嚥下・音声・気管関連手術をひとりでも行うようになって8年以上、道具も最小限のなかで手術室環境に左右されずやり抜くことで心技体を培ってきたので、せっかく勉強しに来た先生も当院を離れた後、同じようにどこに行っても地域の困っている患者さんに勇気を持って治療ができるように育ってほしいと思っているからです。使命と言うと大げさですが、そう思っています。

【USER VOICE】原 純一先生(きらり健康生活協同組合 上松川診療所 歯科医師)

軽くて小さいので患者さんに身構えられずに検査ができるようになりました。

2016年12月8日
原先生

 純一先生(きらり健康生活協同組合 上松川診療所 歯科医師)

プロフィール:
平成13年 東北大学歯学部 卒業
平成13年 東北大学病院顎顔面外科
平成19年 東北大学大学院歯学研究科修了
平成20年 福島西部病院歯科口腔外科科長
鶴岡協立リハビリテーション病院リハビリテーション科嚥下治療研修
平成21年  鶴岡協立リハビリテーション病院リハビリテーション科
平成22年 きらり健康生活協同組合 上松川診療所 歯科口腔外科・摂食嚥下(食のリハビリテーション)外来開設
平成22年〜現在 東北大学歯学研究科非常勤講師

1.ご施設の特徴を教えてください。

きらり健康生活協同組合には、もともとは歯科がありませんでした。地域の中に高齢者が増えている状況とマッチし、組合員の皆さんが摂食嚥下外来の開設を受け入れてくれました。

午前中は外来で患者さんを診ています。午後は往診で、言語聴覚士さんと歯科衛生士さんに同行してもらっています。施設の入居者をまとめて診るために一日がかりで検査したり、呼ばれれば急性期の病院へ行ったりもします。
嚥下関連検査は、日によって違いますが、午前3件、午後3件をスタンダードに月130件程。年間で1500件実施しています。

2.なぜ摂食嚥下を専門に行っているのですか?

今、年間1500件の嚥下関連検査を行っていますが、まだまだ全然ニーズに応えられていません。拾い上げられていないだけで、今のペースでは間に合わないくらい、診なきゃいけない状況の人がいます。必ずしも定期的に“この日に診ましょう”とできるものではないので、予約を取っているようで実はハプニングが多いんです。例えば、「肺炎で入院していたおじいちゃんが、この日に帰ってくるんです。」と言われると、それに合わせてタイムリーに行かなければ、また肺炎になってしまうことを防ぐことができません。僕が行った後すぐに入院してしまった人の場合、実は対応が間に合っていません。それまでに誤嚥して蓄積されたものが体力を奪ってしまうと、いくら頑張っても体力に負けてしまうこともあります。

本当はもっと多く診ることができるかもしれないけど、急な連絡にも対応できるように余裕を持たせています。タイトなときは1日8件になる日もありますが、なるべく早くタイムリーに、を心がけています。スピーディーな対応が一番必要なことだと思っています。

3. 嚥下治療に携わるようになった経緯を教えてください。

福島西部病院に勤めていた時に、内科から口腔ケアのオーダーがくるようになりました。口腔ケアは歯科衛生士さんのほうがプロなので、歯科医師の僕だからできることがないか考えていました。そんな時に参加した東北摂食・嚥下リハビリテーション研究会の研修会で、福村先生(健和会病院 総合リハビリセンター長)がVEの話をされているのを聞いて、これが口腔ケアの先にやるべきことかもしれないと感じたんです。早速、研修会の翌月から週に1回、当時、福村先生が勤めていた鶴岡協立リハビリテーション病院に通ってVEを学び始めました。福村先生のところで学びながら、福島西部病院でもVEを始めましたが、VEは多様性が大きくて、週に1回だけでは知識も情報も足りませんでした。患者さんとのコミュニケーションが思うように取れなかったり、僕が主治医ではなかったのでできることも限られていました。もっと本格的にやっていくために、福村先生のご厚意で、今勤めている上松川診療所に移る半年程前から鶴岡協立リハビリテーション病院で摂食嚥下にどっぷりつかって学ばせていただきました。

4.エアスコープ(無線)とスコープキューブ(有線)の両方を使って頂いておりますが、それぞれお役に立てていますか?

外来ではコードがあっても構わないので、スコープキューブを使っています。外付けハードディスクに画像を全部ストックするようにしていて、スコープキューブは、パソコン経由でそのままハードディスクに保存できるのでとても楽です。
往診ではエアスコープを使っています。
昔は、機材一式を入れた30kgのスポーツバックをかついで訪問していました。訪問先で電源を探して、コードが患者さんのところまで届かず、患者さんのベッドを移動することもありました。僕がそうやって準備していると、大変な検査だという印象を与えてしまいます。エアスコープは軽くて小さく、大層な機材ではないので、患者さんに身構えられずに検査ができるようになりました。

iPadは3台使用しています。1台は僕が見ながら記録する用に、もう2台は患者さん本人、ご家族、ケアマネージャーさん、施設のスタッフの人たちが見る用です。iPadやiPhoneは身近なものになっているので、この検査も同じもので見ることができるというのはインパクトがあって、興味を持ちやすいツールだと思います。

5.エアスコープを使用するときに工夫していることはありますか?

 患者さんは動きますので、iPadが患者さんの近くになりすぎないようにしています。モニターを好きな場所に動かせることで、術者にとっても無理のない姿勢を取ることができます。
また、検査映像をテレビに映すこともありますが、iPadのほうが分かりやすいと思います。iPadの画面を上から覗いてもらって、「喉を上から見ているんですよ」と説明すると、喉の中で起こっていることが理解しやすくなります。食べ物の流れが理解しやすく、肺の入口からそのまま落ちてしまうことの危険性を伝えるのには有効だと思います。

6. 最後に、患者さんと接するときのポイントを教えてください。

 偉ぶらずに、一人の先輩として失礼のないように接することを心がけています。ちゃんと視点を下げてあいさつして、診させて頂きますという態度で接します。

認知症を患っている方が多いですが、話が通じないと決めこんで家族に情報を取る、ということは絶対にしません。患者さん本人が聞いていようがいまいが、本人を介して後ろにいる家族と話をするというスタイルを貫くようにしています。本人が本人の言葉で話してくれるのを待つくらい、本人を無視せずに対話するように気を付けています。本人がどう思っているかを無視してしまうと、検査の時に怖がられてしまったり協力が得られなかったりします。検査の時は、人それぞれ理解の度合いは違っても、検査の目的を伝えて協力してくださいねと言うと結構協力が得られます。

あとは、診療中に一回は笑わせてから帰る、ということを僕のポリシーとして守っています。そのせいか、一緒に来たご家族や施設の方が「いつもはしゃべらないのに、ここに来るとしゃべるね」とか「今日は調子がいいね」と言われることが多いです。中には僕が来ることを楽しみにしてくれている方もいます。